なぜ、柔軟宮17度18度近辺は『占星術家の度数』なのでしょうか?
2017.11.30 Thursday 23:19 : サビアン・グループ研究会
サビアングループ研究会(2017年11月)のテーマは
ふたご座16-20度でしたが
非常に意義深い研究になりました
私は米国の文化人類学者のルース・ベネディクトを取り上げました
ルースは「菊と刀」という日本論を書いた人として有名で
これを上回る「日本論」は、いまだ出ていない、といわれています
一度も日本に来たことがない人が
日本についての書物やレポートを読み込み
在米日本人を取材しただけで
なぜ、これほど完成度の高い成果をあげられたのか!?
に、興味を持ったわけではなく(笑)
タロットが「この人物を研究せよ」
と言うから、研究したのです(いつものことながら)
その結果、そういった公式情報以上の情報を
沢山知ることになりました
「菊と刀」の元となったレポートは
マッカーサー(つまりはアメリカ)の
日本の戦後統治の方針に大きな影響を与えたといわれています
つまりは、
太平洋戦争終結のための第一条件として
天皇の退位を強行に主張しない
日本を統治するにあたって
無理に西洋の文化やライフスタイルを押し付けない
といった方針へとアメリカ政府を導くような哲学を
彼女達は元々持っており
それを維持したまま、レポートを作成したのです
ルース・ベネディクト(達)は
所謂、ワンワールドを目指す人々の方針は間違っている
あるいは、そのやり方は、うまくいかない、と考えていたのです
日本が戦後も、ある程度、日本文化を維持することができたのは
ルース・ベネディクトの「お蔭様」といえるかもしれません
ルースと、その仲間達のライフワークは
異文化の理解を進めることをとおして、
世界を文化的な差異を安全に表明できる場所にする
というところにあったと思います
様々な個性を持つ人々への理解を進めることをとおして
多様な個性を持つひとりひとりが
自由かつ安全に自分を表現し生きることができる世界にする
という「心理占星術のテーマ」と通じるところはないでしょうか?
もちろん、これが、心理占星術の、あるいは占星術をやっている
すべての人々のテーマではないかもしれませんが…
多様性、個別性を理解したい、尊重したい、という思いは
心理占星術、あるいは、占星術を学ぼうとする動機として
多いのではないか、と思います
占星術は「人類」だけを対象にするものではありませんが
心理占星術はとりわけ「人間」と「その心」を理解しようとする占星術です
人類学と心理占星術には「近い」ものを感じます
ノエル・ティル先生が
柔軟宮17度近辺を「占星術家の度数」としている
理由が解けてきたのは、そういうわけです
昨晩のサビアングループ研究会『双子座16-20度』も充実の内容だった。双子座だけでなく柔軟宮4エレメントも参照しながら見ていくが、柔軟宮17度18度前後は、ノエル・ティル先生曰く『占星術家の度数域』と言われるだけあって、メンバーにも、この5度区分に天体を持つ人が多い。
— 心理占星術研究会 (@worldastrology8) 2017年11月8日
ルース・ベネディクトの出生時間は不明ですが
おそらく太陽は双子座16度「熱弁する婦人参政権論者」(すずきふみよし訳)
だと、私は思っています
ここには書き切れないのですが
動機の発端としての16度にはじまり
19度の「アカシックレコード=大きな古典書物」
へと連なる流れをたどると、もっと「占星術家の度数」である理由が見えてきました
ちなみに、双子座16-20度に重要な天体を持つ人物として
ほかのメンバーが取り上げたのは
- 建築家のフランク・ロイド・ライト
- 哲学者のジャン・ジャック・ルソー
- 俳優のジョニー・デップ
- ウイスキーの竹鶴政孝
- 古典占星家のロバート・ゾラー
等々です
サビアングループ研究会では、毎回、任意の5度をテーマにしますが
理解が深まるのは、テーマとなる度数域だけにとどまりません
結果としてサイン全体(今回なら双子座)への理解が深まるし
90度・180度のサインの理解も深まる…つまりは柔軟宮全部ですね
毎月5度ずつテーマにすると言うと
「遅々として進まない」
という印象を持つ人もいらっしゃるかもしれませんが
実はそうではなく
一をとことん深めると、全方位、全て深まっていくのです
さてさて、12月のサビアングループ研究会のテーマは
山羊座21-25度です
私はグラフィックデザイナーの
田中一光氏を取り上げる予定です
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