ハーモニックはマッチポンプ (2)
2008.12.28 Sunday 03:14 : Kyokoのホロスコープ・コンサルテーション (大阪・芦屋・オンライン)
実は、≪ハーモニックはマッチポンプ≫っていうタイトルの元ネタは
こちらにあります
神戸女学院大学教授 内田樹先生の日記
「倍音的エクリチュール」
1年以上前の日記なのですが
私はこれを初めて読んだとき、ハーモニックアストロロジーに通じる!と感じたものです
上から22行目くらいから(!)読んでみてください
倍音…つまりハーモニックについて論じられております
とはいっても長文なので、読まない人が多いでしょうから
かいつまんで引用してみますね
倍音というのは基本周波数の整数倍の周波数の音のことである。
合唱では聞こえるはずのない高音が「天から降ってくるように」聴取されることがあるが、
これは倍音の効果である。
中略
倍音の不思議は、それが「天から降ってくるように聞こえる」という点にある。
どうしてかというと、同一音源から二つ以上の音が同時で聞こえてくるからである。
ところが、私たちの脳は「同一音源は一つしか音を出さない
ということをルールに聴覚情報を編制している。
中略
つまり、倍音は「出所不明の音」であるがゆえに、
それぞれの民族文化において因習的に「天から聞こえるはず」
と思いなされている音に同定されてしまうのである。
倍音を聴き取った人がいわくいいがたい感動にとらえられるのはそのせいである。
聴き手は自分の脳が作り出した音に自分で感動している。
古い言葉を使って言えば、倍音による感動というのは「マッチ・ポンプ」なのである。
だが、自分で火をつけるほど確実に火事を起こす手だてはないし、
自分で点火した火事を消し止めることほど簡単なことはないという理屈からすれば、
「マッチ・ポンプ」こそは「火事と消火」活動における理想なのである。
たいせつなのは、通常の「マッチ・ポンプ」活動においては、
放火をしてから消火活動をする人間は自分がそれをやったことを知っているが、
倍音聴取の場合には、
倍音を聴きながら「自分が聴きたい音を想像的に作り出して、それを選択的に聴いている」
ことを聴き手自身は知らないということである。
喩えて言えば、夜中に夢遊病状態になって
翌日の朝ご飯を作ってしまう人のようなものである。
彼は毎朝目覚めるたびに
「自分が今もっとも食べたいと思っていた当のメニューの朝ご飯」が
食卓に準備されていることに驚愕する。
彼はそれを「こびとさん」が夜中に作ってくれたものだと信じている。
そして、「ああ、なんて美味しんだ。こびとさんありがとう!」
と天に感謝することになるのである。
この場合の難点は彼が「料理ができないやつ」だった場合は、
いかなる感動ももたらされないということである。
おそらくそれと同じ難点は倍音聴取の場合にも起きているのであろう。
世の中には倍音を聴き取ることのできない人もいる、ということである。
物理音としては存在している空気振動なのであるから、
それが感知できないということではない。
そうではなくて、それを「天上の音楽」に同定できるような、
因習的「天上」像を持っていないということである。
当然にも、「天使」というような概念をそもそももたない人間は
「天使の声」を聴き取ることができない。
だから、倍音経験の質はひとりひとりの人間が
どのような「霊的成熟」を果たしているかによっておそらく一義的に決定される。
私は音楽に限らず、あらゆる芸術的感動は倍音経験がもたらすのではないかと考えている。
や〜、ハーモニックの影響をうまく言い当ててるなぁ
上記の抜粋を読んで、なるほど〜と思った人は
原文を読んでみてくださると、もっと腑に落ちると思います
内田先生は関西では人気者で
朝カルなどでセミナーを開催されると、いつも大入り満員になってました
とにかく話が面白い!
名越康文先生が講座時に
内田先生の著書「レヴィナスと愛の現象学」を(感動しながら…)朗読された
のを聞いたのが最初の出会い(もちろん、私にも感動は転移)
この本に書かれていることを、すべて理解しているわけではありませんが
深く影響を与えられた一節が多々あるのです
以来、関西時代は、しょっちゅうウッチー(と仲間内では読んでいる)の
講座に参加していたものでした
そうそう、倍音の話でした
今日のクライアントも、やっぱり、トランジットよりプログレスより
ソーラーリターンより何より、ハーモニックが一番、効いておられました
みなさまも是非、ハーモニック占星術を体験してみてください
天使の存在を信じていなくても、ハーモの影響は聞き取れます!
ハーモの影響に耳を澄ますことは
「自分の内側を見る目」を開くことなのです
ハーモニックリーディングは
感じたことを言葉で表現する能力がとっても必要
そしてクライアントと私の共同作業です
通常のハーモニック占星術のリーディングは
ご予約から鑑定まで一週間いただいています
その間、お客様に過去のことを思い出していただいているのです
とはいっても、それはあくまでリーディングのための準備運動
リーディングの現場でスイッチが入ると
それまで忘れていたことを、次々に思い出していただくことは多々あります
お客様自身が「気付いて」「つながって」「ほどけて」いかれます
ハーモニックは「衝動」なので、具現化しなかったら忘れてしまうことが多いです
けれども忘れていたはずの「思い」が、よみがえってくるときあります
しょっちゅうないことですが、それは夢を思い出す感覚に近い感じです
「2009年のチャンスと今後2-3年に訪れる転機」の場合は
今年や来年の話なので、自分の「衝動」に関しては
手に取るように実感していらっしゃることが多いですよ〜
なので、前日のご予約でも全然大丈夫なのです
ハーモニック衝動を具現化できたなら、やはり幸せを感じます
こちらにあります
神戸女学院大学教授 内田樹先生の日記
「倍音的エクリチュール」
1年以上前の日記なのですが
私はこれを初めて読んだとき、ハーモニックアストロロジーに通じる!と感じたものです
上から22行目くらいから(!)読んでみてください
倍音…つまりハーモニックについて論じられております
とはいっても長文なので、読まない人が多いでしょうから
かいつまんで引用してみますね
倍音というのは基本周波数の整数倍の周波数の音のことである。
合唱では聞こえるはずのない高音が「天から降ってくるように」聴取されることがあるが、
これは倍音の効果である。
中略
倍音の不思議は、それが「天から降ってくるように聞こえる」という点にある。
どうしてかというと、同一音源から二つ以上の音が同時で聞こえてくるからである。
ところが、私たちの脳は「同一音源は一つしか音を出さない
ということをルールに聴覚情報を編制している。
中略
つまり、倍音は「出所不明の音」であるがゆえに、
それぞれの民族文化において因習的に「天から聞こえるはず」
と思いなされている音に同定されてしまうのである。
倍音を聴き取った人がいわくいいがたい感動にとらえられるのはそのせいである。
聴き手は自分の脳が作り出した音に自分で感動している。
古い言葉を使って言えば、倍音による感動というのは「マッチ・ポンプ」なのである。
だが、自分で火をつけるほど確実に火事を起こす手だてはないし、
自分で点火した火事を消し止めることほど簡単なことはないという理屈からすれば、
「マッチ・ポンプ」こそは「火事と消火」活動における理想なのである。
たいせつなのは、通常の「マッチ・ポンプ」活動においては、
放火をしてから消火活動をする人間は自分がそれをやったことを知っているが、
倍音聴取の場合には、
倍音を聴きながら「自分が聴きたい音を想像的に作り出して、それを選択的に聴いている」
ことを聴き手自身は知らないということである。
喩えて言えば、夜中に夢遊病状態になって
翌日の朝ご飯を作ってしまう人のようなものである。
彼は毎朝目覚めるたびに
「自分が今もっとも食べたいと思っていた当のメニューの朝ご飯」が
食卓に準備されていることに驚愕する。
彼はそれを「こびとさん」が夜中に作ってくれたものだと信じている。
そして、「ああ、なんて美味しんだ。こびとさんありがとう!」
と天に感謝することになるのである。
この場合の難点は彼が「料理ができないやつ」だった場合は、
いかなる感動ももたらされないということである。
おそらくそれと同じ難点は倍音聴取の場合にも起きているのであろう。
世の中には倍音を聴き取ることのできない人もいる、ということである。
物理音としては存在している空気振動なのであるから、
それが感知できないということではない。
そうではなくて、それを「天上の音楽」に同定できるような、
因習的「天上」像を持っていないということである。
当然にも、「天使」というような概念をそもそももたない人間は
「天使の声」を聴き取ることができない。
だから、倍音経験の質はひとりひとりの人間が
どのような「霊的成熟」を果たしているかによっておそらく一義的に決定される。
私は音楽に限らず、あらゆる芸術的感動は倍音経験がもたらすのではないかと考えている。
や〜、ハーモニックの影響をうまく言い当ててるなぁ
上記の抜粋を読んで、なるほど〜と思った人は
原文を読んでみてくださると、もっと腑に落ちると思います
内田先生は関西では人気者で
朝カルなどでセミナーを開催されると、いつも大入り満員になってました
とにかく話が面白い!
名越康文先生が講座時に
内田先生の著書「レヴィナスと愛の現象学」を(感動しながら…)朗読された
のを聞いたのが最初の出会い(もちろん、私にも感動は転移)
この本に書かれていることを、すべて理解しているわけではありませんが
深く影響を与えられた一節が多々あるのです
以来、関西時代は、しょっちゅうウッチー(と仲間内では読んでいる)の
講座に参加していたものでした
そうそう、倍音の話でした
今日のクライアントも、やっぱり、トランジットよりプログレスより
ソーラーリターンより何より、ハーモニックが一番、効いておられました
みなさまも是非、ハーモニック占星術を体験してみてください
天使の存在を信じていなくても、ハーモの影響は聞き取れます!
ハーモの影響に耳を澄ますことは
「自分の内側を見る目」を開くことなのです
ハーモニックリーディングは
感じたことを言葉で表現する能力がとっても必要
そしてクライアントと私の共同作業です
通常のハーモニック占星術のリーディングは
ご予約から鑑定まで一週間いただいています
その間、お客様に過去のことを思い出していただいているのです
とはいっても、それはあくまでリーディングのための準備運動
リーディングの現場でスイッチが入ると
それまで忘れていたことを、次々に思い出していただくことは多々あります
お客様自身が「気付いて」「つながって」「ほどけて」いかれます
ハーモニックは「衝動」なので、具現化しなかったら忘れてしまうことが多いです
けれども忘れていたはずの「思い」が、よみがえってくるときあります
しょっちゅうないことですが、それは夢を思い出す感覚に近い感じです
「2009年のチャンスと今後2-3年に訪れる転機」の場合は
今年や来年の話なので、自分の「衝動」に関しては
手に取るように実感していらっしゃることが多いですよ〜
なので、前日のご予約でも全然大丈夫なのです
ハーモニック衝動を具現化できたなら、やはり幸せを感じます
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